アコムは専業主婦・無職・年金受給者の借入は可能?

「専業主婦だから自由に使えるお金がない」
「無職だからお金を借りたい」
「年金だけではちょっとお金が足りない・・・」
などの理由から、アコムからお金を借りられないかな?と考えている人もいるかと思います。
ここではアコムから専業主婦・無職・年金受給者がお金を借りることはできるのか?ほかに借りる方法はあるのか?など、「収入がない人とアコムの審査」について詳しく解説します。

アコムの貸付条件を確認
まずは、アコムの貸付条件を確認しましょう。
契約極度額 | 1万円~800万円 |
賠償額の元本に対する割合(遅延損害金) | 年率20.0% |
返済方式 | 定率リボルビング方式 |
各回の返済期日 | 1回の支払につき35日以内または毎月払い |
各回の返済金額 | ※千円単位 極度額30万円以下の場合:借入金額の4.2%以上 極度額30万円超の場合:借入金額の3.0%以上 極度額100万円超の場合:1.5%〜3.0%以上 |
貸付対象者 | 20歳以上の安定した収入と返済能力を有する方で、当社基準を満たす方 |
担保 | 不要 |
連帯保証人 | 不要 |
アコムで借りることができるのは「20歳以上の安定した収入と返済能力を有する方で、当社基準を満たす方」となっておりますが、ここに専業主婦・無職・年金受給者は該当するのでしょうか?
アコムで「専業主婦」は借りられる?
結論から言ってしまうと、本人に安定した収入がない専業主婦の方はアコムから借りることはできません。
自分自身に安定した収入と返済能力がない専業主婦は、アコムの申し込み条件を満たしていないのです。
「配偶者貸付」でも借りられないの?
「配偶者貸付」は総量規制の例外となる貸付で、本人に収入がない専業主婦に対して、配偶者の収入を合算した年収の合計額から3分の1以下の借り入れが認められている制度です。
専業主婦本人の年収が0円で、配偶者(夫)の年収が450万円の場合、専業主婦の妻名義で150万円の借り入れができるのです。
ただ、配偶者貸付はどの貸金業者も取り扱っているというわけではなく、アコムをはじめとした大手消費者金融はどこも対応していません。
どんなに策を講じても、専業主婦の方はアコムからの借り入れはできないというのが変わらない結論になります。
産休中で今だけ専業主婦だけど借りられないの?
専業主婦の方の中には、産休・育休中で今だけ仕事をお休みしているという方もいらっしゃいます。
「お休みの期間だけ、ちょっとお金を借りたい。確実に仕事復帰するから返済能力もバッチリある!」といった場合でも、今現在安定した収入がない場合は、アコム審査に通ることはありません。
安定した収入がある主婦であれば借りられる
主婦の方でも、たとえ少額でも安定した収入があれば、アコムから借り入れは可能となります。
例えばパートで毎月7万円の収入がある場合は、年収の3分の1となる28万円までの借り入れができるんです。
アコムなどの消費者金融なら、年収が低くても毎月1回の安定した収入があれば、返済能力に見合った金額を融資してもらうことができます。
アコムで「無職」の方は借りられる?
無職といっても様々な事情や背景がありますが、仕事を全くしていない一般的な無職の場合は、アコム審査に通過することはできません。
アコムが融資できる金額は総量規制によって「年収の3分の1以下」となるので、そもそも年収が0円の無職の人には貸すことができないのです。
無職だけど転職先が決まっている場合はアコムから借入可能?
今は無職だけど来月から働く予定になっているなど、確実に就労することが決まっている場合でも、今現在無職であればアコムから借りることはできません。
逆に、お仕事を辞めることが決まっていても、「辞める前」であれば現時点では安定した収入があることになるので申し込み条件を満たしていることになります。
この先、転職や休職で一旦お仕事を辞めることが決まっている場合は、無職になる前にアコムに申し込み手続きをしておくようにしましょう。
生活保護を受けている無職の場合はアコムから借入可能?
無職で生活保護を受給している場合も、アコム審査に通過することはできません。
「生活保護を受けていることを内緒にして申し込めば通過できる」という情報もあるようですが、虚偽の申告でお金を借りてもバレた時のペナルティが怖いですよ。
アコムとの契約が解除となるのは当然ですし、一括返済を求められる可能性も否定できません。
さらに、アコムを利用していることがケースワーカーにバレてしまった場合は、生活保護を打ち切られてしまう可能性もあります。
アコム利用者が生活保護を受給することはできる?
逆に、現在アコムを利用している人が生活保護を受給することはできるのでしょうか?
生活保護受給中に借金をすること自体は法律で禁止されているわけではないのですが、生活保護費を返済のために受給していることを警戒されたり、借金があることが収入とみなされてしまうと受給額が減ったり打ち切りとなることもあります。
生活保護を受給しながらアコムのようなカードローンを利用することはあまり考えない方が良いでしょう。
退職して失業保険をもらっている場合はアコムから借入可能?
失業保険を受給しているということは、現在はお仕事をしていない(安定した収入がない)という状態です。
失業中にカードローン審査に通ることはありませんので、アコムから借りられる可能性もほぼゼロと言って良いでしょう。
ニートはアコムで借りられる?
ニートにも色々なタイプの人がいますが、ごく一般的にニートと呼ばれている仕事をしていない人は返済能力がないためにアコム審査に通過することはできません。
ただ、就労はしていないけど家賃収入がある、事業所得があるなどで安定した収入がある場合は審査に通過することもあります。
アコムで「年金受給者」は借りられる?
アコムは、収入源が年金のみの方には貸付を行なっていません。
以下はアコム公式サイトのよくある質問に載っているQ&Aです。
Q.年金受給者でも契約はできますか?
A.年金以外に安定した収入と返済能力を有する方で、当社基準を満たす方であればご契約いただけます。
例えば、年金を受給しながらアルバイトや自営業をされている方など。
年金受給者であっても年金以外に安定した収入があれば借りることができるということになります。
専業主婦・無職・年金受給者がアコムからお金を借りる方法はあるの?
ここまでをまとめると以下のようになります。
対象者 | 融資は可能? |
専業主婦 | 不可 ※配偶者貸付も利用不可 |
無職 | 不可 |
年金受給者 | 収入が年金のみの場合は不可。アルバイト収入があるなど年金以外の収入があれば可。 |
専業主婦・無職・年金受給者の場合は、そのままではアコムから借りることはできません。
ただ、いずれの場合も「安定した収入」を得られればアコムから借りることが可能となります。
「いやいや、お金がないから借りたいんだけど・・・」と思われるかもしれませんが、アコムも貸したお金は返してもらわないといけないので、返済能力がない人に融資するわけにはいかないのです。
また、総量規制に反して融資をしてしまった場合に、罰則を受けるのはお金を借りた側ではなく貸した側だけとなります。
そのため、アコムなどの正規の消費者金融は徹底して総量規制に抵触しない貸付を行なっているのです。
アコムから借りたいならまず収入を得よう
専業主婦の方の場合、週に3日程度のパート収入でもアコムの審査に通過できることがありますし、現在は無職という人も年金受給者でも、アルバイト収入があれば同じくアコム審査に通過できる可能性は十分にあります。
どうしてもアコムから借りたい場合は安定した収入がないとそもそも審査の対象にならないので、まずはパート・アルバイトなどで収入を得ることを考えなければいけません。
専業主婦・無職・年金受給者がアコム以外からお金を借りる方法はあるの?
専業主婦と年金受給者は正規の方法で銀行カードローンからお金を借りることができます。
これは特に裏技でもなんでもなく、専業主婦と年金受給者は銀行カードローンの貸付対象者になっていることもあるので、申し込みが可能なんです。
なぜアコムがダメなのに審査が厳しそうな銀行カードローンならOKかというと、銀行カードローンは総量規制の対象外になるから。
総量規制は貸金業法による規制なのですが、銀行カードローンは銀行法に基づいた運営が行われているので、貸金業法の影響を受けません。
そもそも年収の3分の1を超える貸付ができないという規制が無いことから、収入が0円の専業主婦でも借り入れができるのです。
例えば横浜銀行カードローンの場合、申し込みができる人は「契約時満20歳以上69歳以下の方。安定した収入のある方、およびその配偶者(パート・アルバイトの方も可。学生の方は不可。年収には年金を含みます)」となります。
※その他の条件もあります。
無職の方は不可ですが、
・配偶者に安定した収入がある専業主婦
・収入が年金のみ方
は、れっきとした申し込み対象者になるんです。
もちろん審査が行われますし銀行カードローンの審査はアコムよりも審査が厳しくなることが予想されます。
誰でも審査に通過できるとは限りませんが、専業主婦の方は消費者金融の配偶者貸付を利用するよりは簡単に申し込みをすることができます。
「生活福祉資金貸付制度」も知っておきましょう
アコムから一時的にお金を借りても付け焼き刃で、所得が低いために生活そのものが困窮しているといった場合は公的支援を頼ることもできます。
「生活福祉資金貸付制度」は、国が行なっている低所得者、高齢者、障害者などの方の生活を支援するための制度です。
例えば、突然失業してしまい、十分な備えもないまま職を失ってしまって生活に困っている、生活再建のために引越しをしたいけどまとまったお金がないために敷金・礼金も出せないなど、困窮の理由などによって低金利(または無金利)で資金を融資してもらうことができます。
ここでは、「生活福祉資金貸付制度」の中でも比較的借りやすいものとして「緊急小口資金」を解説します。
緊急小口資金とは?
「緊急小口資金」は、緊急かつ一時的に生計を維持することが困難になった場合に貸付を行なってもらえる費用です。
働く意思や体力は十分にあるのに、新型コロナウイルス感染拡大によって雇い止めやシフトを減らされて収入が激減した方も、この緊急小口資金から借りることができます。
緊急小口資金の限度額は拡大されています
緊急小口資金はあくまでも緊急時の小口融資のため、貸付金額は「10万円以内」と少額です。ただし、以下に該当する世帯は貸付上限額が「20万円以内」に拡大されます。
・世帯員に要介護者がいるとき。
・世帯員が4人以上いるとき。
・世帯員に新型コロナウイルス感染症拡大防止策として、臨時休業した学校等に通う子の世話を行うことが必要となった労働者がいるとき。
・世帯員に風邪症状など新型コロナウイルスに感染した恐れのある、小学校等に通う子の世話を行うことが必要となった労働者がいるとき。
・上記以外で休業等による収入の減少等で生活費用の貸付が必要なとき。
緊急小口資金の利子と返済期間は?
緊急小口資金は無利子で借りられる融資となりますので、返済は元金だけになります。
返済期間は、融資実行から2ヶ月間は返済の据え置き期間となるためこの2ヶ月間は返済不要です。
返済期間は1年以内となっていたのですが、現在は「据え置き期間は1年以内、返済期間は2年以内」となっていて生活が困窮している人への配慮が行われています。
通常時よりも借りやすく、返済の負担がより少ない融資になっています。
緊急小口資金の問い合わせ先・申し込み先は?
緊急小口資金について詳しく知りたい場合は、「お住いの市区町村の社会福祉協議会」に問い合わせてみてください。
ただし、現在は営業時間内の窓口や電話が大混雑しているものと思われますので、まずはホームページで詳細を確認してみることをおすすめします。
こちらの「緊急小口資金 申込・相談窓口」は、厚生労働省が運営している生活支援特別ページです。
お住いの地域の社会福祉協議会の連絡先と所在地を検索できますので、活用してみてください。
緊急小口資金の詳細はこちらの「緊急小口資金について 」で確認できます。
緊急小口資金以外の支援を知りたい場合は、以下をチェックしてみてください。
・政府広報オンライン「失業して生活にお困りの方など、一時的に生活資金などが必要な方を支援するための「生活福祉資金貸付制度」があります。」
・厚生労働省「生活福祉資金貸付条件等一覧」
「生活福祉資金貸付制度」あくまでもセーフティネットなので、アコムのような使い方はできませんが、本当に支援が必要なときには頼りになる制度です。
専業主婦・無職・年金受給者の人がアコムを利用するのは対策が必要(まとめ)
ここまで見てきたとおり、専業主婦・無職・年金受給者の方は、そのままではアコムから借りることはできません。
基本的に、正規の運営を行なっているアコムのような貸金業者が収入がない人(返済能力がない人)にお金を貸すことは基本的にないのです。
アコムから借りたい場合はとにかく安定した収入を得ることが重要です。
年収が高くなくても大丈夫なので、とにかく職について収入を得なければアコムの貸付対象者になることはできません。
なお「無職でも借りられる」などの甘い宣伝文句で貸付を行なっている貸金業者は正規の貸金業者ではなく闇金の可能性もあります。
1度でもお金を借りてしまって個人情報を渡してしまうと、完全に関係を絶つことが非常に難しくなりますので絶対に利用しないでくださいね。
