ブラックリストの人がプロミスで借りられない訳

「ブラックリストだとプロミスからお金を借りることができない」と聞いたことがある人は多いと思います。
でも、どういった状態がブラックリストなのか、ブラックリストはいつまで続くのかなど、知らないことも意外と多いのではないでしょうか?
ここではブラックリストになってしまう原因や、ブラック状態だとプロミスから借りられない理由などを解説しています。
プロミス以外のカードローンでお金を借りる際にも参考になると思いますので、ご覧になってみてください。

ブラックリストとは?
よく「ブラックリストに載る」「ブラック入りする」「ブラック状態になる」「信用情報に傷がつく」と言いますが、ブラックリストがどういう状態なのかご存知でしょうか?
ブラックリストとは「信用情報に長期延滞や債務整理などの情報が載っている状態」を指しています。
ブラックリストというリストが存在しているわけではないのです。
ブラックリストは信用情報機関にネガティブな情報が登録されている状態ということになるので、信用情報機関についても確認しておきましょう。
信用情報機関は3社ある
▼信用情報機関と主な加盟金融機関
信用情報機関 | 主な加盟金融機関 |
株式会社日本信用情報機構(JICC) | 消費者金融、クレジットカード会社(信販会社)、ローン会社、商工ローン業社など |
株式会社シーアイシー(CIC) | 消費者金融、信販会社、貸金業を行う各金融機関など |
全国銀行個人信用情報センター | 銀行、信用金庫、信用組合、信用保証協会、日本政策金融公庫など |
各金融機関は審査を行う際に加盟している信用情報機関に記録されている個人信用情報の審査を行います。また、申込者の個人情報の提供も行います。
例えばプロミスはJICCとCICに加盟しているので、申込者がプロミスに申請した情報はこの2社に提供されることになるのです。
また、3社の信用情報機関は、多重貸付の防止や多重債務者の発生防止のためにCRINという信用情報交流ネットワークによって情報共有を行なっています。
そのため、JICCにしか記録されていない信用情報があったとしても、CICに加盟している金融機関にわかることになるのです。
「異動情報(事故情報)」もブラックリストなの?
「異動情報(事故情報)」という言葉を聞いたことがある人もいると思います。
異動情報はカードローンの返済を長期間延滞したなど、ネガティブな情報として信用情報機関に記録されるものです。
ブラックリストと同じと言えるのですが、ブラックリストという言い方は巷に広まっている通称であることに対して、異動情報(事故情報)は金融機関用語になります。
ブラックリストの正しい言い方が異動情報(事故情報)になるということになりますね。
ブラックリストになってしまう原因とは?
なんとなく「延滞するとブラックリストになる」と聞いたことがあると思いますが、延滞以外にもブラックリストになってしまう原因があります。
▼ブラックリスト入りする原因
異動情報 | 内容 | 保有期間 |
延滞 | 返済期限を過ぎても長期返済されない状態 | 延滞解消から最長5年 |
代位弁済 | 主債務者が返済不能に陥ったことで、保証会社や連帯保証人が返済を行なった状態 | 5年 |
強制解約 | 返済能力がないことから、カードローンやクレジットカードなどの契約を強制的に解約された状態 | 5年 |
債務整理 | 任意整理、特定調停、個人再生、自己破産の債務整理を行なった状態 | JICCとCICは5年 全国銀行個人信用情報センターは10年 |
例えばクレジットカードを強制解約されてしまった場合は5年間はブラックリストに載り続けることなり、この期間はプロミスで借りることができないと言われているのですが、なぜブラックリストだと審査に通ることができないのでしょうか。
⇒プロミスの審査基準は?審査受付時間や審査落ちの原因について
ブラックリストがプロミス審査に通らない理由
プロミスの審査では信用情報機関に照会をかけて、申込者の信用情報から支払い能力を調査することになります。
ブラックリストとなっていることは必ずわかってしまいます。そのため、ブラックリストの人でもプロミスに申し込みをすることはできるのですが、審査に通ることはできないということになります。
理由1:「ブラックリスト=金融事故を起こしている」ということ
ブラックリストということは、「過去に金融事故を起こしている人」ということになり、お金の使い方が良くない、返済計画がないなどのネガティブな印象を持たれてしまうことになります。
友達同士で考えたときにも「前にお金を貸した時に催促してもなかなか返済してくれなかった人」に再びお金を貸すのは躊躇してしまうのではないでしょうか。
過去に金融トラブルを起こしている人は返済能力が疑わしいことから、融資を行わないことにしているのです。
理由2:ブラックリストの人は信用度が低い
身も蓋もない言い方になりますが、ブラックリストの人は「お金に対する信用がない」ということになってしまいます。
ブラックリスト入りしている間は、プロミスなどの大手消費者金融や銀行カードローン、クレジットカードの審査などあらゆる金融機関の審査に通ることができません。
ブラックリストに載っている間はそれくらい返済能力が低く信用がないという状態なのです。
信用できない人にお金を貸してしまうと、貸し倒れのリスクを背負うことになってしまうことから、プロミスも信用がない人にお金を貸すことはできないのです。
理由3:ブラックリストだと自動的に否決となる?
プロミスの審査は、ひとつひとつの審査項目を点数化して基準以下の点数となったら否決とするスコアリング方式で行われています。
このスコアリング審査は人が申し込み情報を目で見てチェックするのではなく、コンピューターによる自動審査で行われています。
プロミスが「ブラックリスト入りしている人は一律否決とする」と決めているなら、コンピューター審査でブラックリストの人は自動的に否決するようにプログラムされていてもおかしくはないということになります。
実際、信用情報機関に照会をかけてブラックリスト入りしていることがわかった時点で、自動的に審査が否決されるとも言われています。
コンピューターによる自動審査で否決となってしまうので、他の審査項目の点数が良くても人の判断が入り込む余地もなく審査に落ちてしまうということも考えられます。
ブラックリストになったら一生プロミスから借りられないの?
ブラックリストに登録されている間はプロミスの審査に通ることができないのですが、一生プロミスから借りられないというわけではありません。
ブラックリストに記録される期間には期限があるので、一定期間経過すれば異動情報(事故情報)が抹消されて、ブラックリストではなくなるのです。
ブラックリストから解放されたらプロミスの審査に通過する可能性は十分にあります。
例えば、長期延滞が理由でブラックリストとなってしまった場合、最長5年間でブラック状態ではなくなります。
次にプロミスの審査を受けた時にブラックリストでない場合は、お金を借りられる可能性は十分にあるのです。
ブラックリストの人がお金を借りる方法はないの?
ブラックリスト入りしている間は、プロミス、アコム、アイフル、レイク、SMBCモビットなどの大手消費者金融でお金を借りることはできません。
消費者金融よりも審査が厳しい銀行カードローンも審査に通ることはないでしょう。
こういった場合は、中小規模の消費者金融なら借りられる可能性があります。
地域密着型の街金などは、信用情報だけでなく申込者の属性や現在の収入、現在の返済能力、申込者の人柄なども審査の対象としているところがあります。
人情型の貸金業者になると、融資には来店が必須で、お金が必要な理由を対面で聞かれるところもあるくらいで、こういった貸金業者であれば本当に返済可能な金額を借りることができるかもしれません。
もちろん、現在も他社借入を延滞しているような人は基本的に借りることができませんが、「ブラックリスト入りしているけど返済能力は十分ある」と判断されれば借りられる可能性はあります。
自分がブラックリストなのか知りたい!調べる方法は?
ブラックリスト入りする目安としては、以下のような行為があります。
・5年以内にクレジットカード、カードローン、各種ローンを強制解約された。
・5年以内に債務整理(任意整理、特定調停、個人再生、自動契約機)をした。
など
近年で急増しているのが、スマホ本体代金の分割払いが2ヶ月以上延滞することによるブラックリスト入りです。
毎月の支払額は数千円なので、特に若い人の中には「これだけの金額でブラックリスト入りするはずがない」と思っている人もいるかもしれませんが、JICCの「よくあるQ&A」にも以下のような内容が記載されています。
Q.携帯電話料金が未払いだった場合、延滞情報は登録されますか?
A.通話料金のみであれば割賦商品に含まれないため信用情報機関には登録されません。ただし、携帯電話本体を分割で購入されている場合は割賦料金として登録され、延滞基準に該当すれば延滞情報が登録されます。
通話料金を延滞してもブラックリストになることはありませんが、携帯電話本体を分割払いで購入していて支払いを延滞した場合は延滞情報が登録される(つまりブラックリスト入りする)と記載されています。
たった数千円の延滞でも今後5年間は他のローンやクレジットカードの審査に影響することになるので延滞は怖いことなんですよ。
「もしかしたら自分もブラックリストなのかもしれない・・・」と不安なら、チェックすることもできます。
3社の信用情報機関に信用情報の開示請求を行って手数料を支払えば、自分の信用情報を閲覧することができるんです。
参考:プロミスとアコム【違い・比較】どっちのカードローンがおすすめ?
3社すべての信用情報を開示請求すべき?
3社の信用情報機関と加盟している金融機関をもう1度確認しておきましょう。
信用情報機関 | 主な加盟金融機関 |
株式会社日本信用情報機構(JICC) | 消費者金融、クレジットカード会社(信販会社)、ローン会社、商工ローン業社など |
株式会社シーアイシー(CIC) | 消費者金融、信販会社、貸金業を行う各金融機関など |
全国銀行個人信用情報センター | 銀行、信用金庫、信用組合、信用保証協会、日本政策金融公庫など |
この機会に信用情報をすべて確認しておきたいという場合は、3社すべてに開示請求してみてください。
ただし、全国の銀行個人信用情報センターだけはちょっと特殊で、加盟している金融機関が銀行系に限られています。
ですので、「銀行カードローンでお金を借りたこともないし、銀行系金融機関でトラブルを起こしたことはない」という方はJICCとCICの2社だけの開示でも良いでしょう。
信用情報の開示請求方法は?
信用情報開示請求方法は、各信用情報機関によって異なりますので、開示請求をする信用情報機関の公式サイトで、最新の開示請求方法を確認することを強くおすすめします。
ブラックリストの人はプロミスで借りることはできない(まとめ)
はっきり言ってしまうと、ブラックリストの人はプロミスでお金を借りることはできません。
ブラックリスト入りしているということは、過去に金融事故を起こしたということになるので「返済能力に不安がある」「信用度が著しく低い」というリスクの高い人だとプロミスに判断されるのです。
「もしかしたら審査に通るかもしれないからプロミスに申し込みだけしてみよう」と思うかもしれませんが、これもおすすめしません。
カードローンに申し込みをした記録は信用情報機関に6ヶ月間保有されます。
例えば、プロミスの審査に落ちてしまった後にアコムに申し込みをした場合、アコムの審査では「この人は次々にカードローンに申し込みをしてるから、よほどお金に困っているのだな」と判断します。
つまり、短期間に複数の金融機関に申し込みをするということは、その他の審査にも影響することになるのです。
ちなみに短期間に複数(1ヶ月以内に3社など)の金融機関に申し込みをしたことが原因で審査に通らなくなっている状態を「申し込みブラック」と言います。
申し込みブラック状態にならないためにも、次々とカードローン申し込みをするのは避けてください。
どうしてもお金が必要な場合は、プロミスなどの最大手ではなく規模が小さい消費者金融を検討することになります。
ただし「ブラックOK」などと堂々と記載しているような業者を利用するのは避けてください。
甘い勧誘をしてくる業者は、大手消費者金融からお金を借りることができないような立場の弱い人を狙っている闇金や悪質業者の可能性が高いのです。
質の良い街金、中小規模の消費者金融を選んでください。
