安心・安全な消費者金融と違法貸金業者(ヤミ金)の見分け方

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大手以外の消費者金融がすべて怪しいというわけではないのですが、安全か危険かは利用者にはわかりにくいのが事実です。

また悪質貸金業者ほど、いかにもまっとうな運営を行っているかのように見せかけるのがうまいので、知らずにお金を借りてしまったという事例は後を絶ちません。

安心・安全に利用できる消費者金融とヤミ金を見分ける方法と、悪質業者の被害の例、万が一怪しい業者からお金を借りてしまったときの対応などをご紹介します。


もくじ

安心・安全な貸金業者には金融庁登録番号がる

安心・安全といえる消費者金融は金融庁に登録をしています。というか貸金業を行う場合は、この登録をしないといけないと決められているので、登録がない業者は危険です。

また、まともな消費者金融は、公式サイトなどに登録番号を記載しています。

★主な貸金業者の金融庁登録番号と日本貸金業協会会員番号

商号・名称 登録番号 日本貸金業協会会員番号
アコム株式会社 関東財務局長(14)第00022号 第000002号
新生フィナンシャル株式会社(レイク) 関東財務局長(9)第01024号 第000003号
新生パーソナルローン株式会社(ノーローン) 関東財務局長(13)第01188号 第002762号
株式会社J.Score(ジェイスコア) 関東財務局長(2)第01510号 第005986号

2021年9月現在
 

金融庁登録番号の見方

アコムの「関東財務局長(14)第00022号」を例に金融庁登録番号の見方を解説します。

●関東財務局長とは?
貸金業法第3条の1項で、貸金業者が1つの都道府県で営業をする場合は都道府県知事に、2つ以上の都道府県で営業をする場合は内閣総理大臣に申請しないといけないよ、と定められています。

貸金業を営もうとする者は、二以上の都道府県の区域内に営業所又は事務所を設置してその事業を営もうとする場合にあつては内閣総理大臣の、一の都道府県の区域内にのみ営業所又は事務所を設置してその事業を営もうとする場合にあつては当該営業所又は事務所の所在地を管轄する都道府県知事の登録を受けなければならない。

貸金業法 第3条(登録)より引用

アコムの「関東財務局長」は、2つ以上の都道府県で営業を行うことから内閣総理大臣に申請をして財務局登録を受けているということになります。

なぜ内閣総理大臣に申請が必要なのに財務局登録になっているのかというと、内閣総理大臣が金融庁長官に委任して、最終的に貸金業者の本店所在地の財務局長に再委任するという形をとっているからです。

アコムは全国展開しているので、本店所在地の関東財務局に登録をしているということですね。

<<県知事登録の例>>
金融庁登録番号「静岡県知事(12)第00105号」の「清水クレジット株式会社」という会社があります。

清水クレジットは女性向けのカードローン「エレガンス」を展開しています。店舗は静岡県静岡市清水区になるので「静岡県知事」の登録を受けています。

●(13)とは?
貸金業者は3年ごとに登録を更新する必要があり、初回登録時はカッコの中の数字が「1」になります。

数字は3年の更新ごとに増えていくので、数字が大きければ大きいほど長く営業を行っている貸金業者だと見ることができます。

例えば、上の表の株式会社J.Score(ジェイスコア)は(2)となっています。J.Scoreが登録をしたのは2017/02/16なので、更新を1度も迎えたということになります。

カッコの中の数字は「13」がいちばん多い更新回数になります。(2021年現在)
登録制度が始まったときから現在まで営業を続けている会社は36年以上の老舗であり、13回の更新を行っています。

●第00022号とは?
登録順に割り振られた番号なのですが、この第〇〇号という番号だけでは多数の貸金業者がヒットしてしまいます。

関東財務局(14)第00022号はアコムですが、東海財務局、広島県知事、北海道財務局ではそれぞれ別の貸金業者が第00022号として登録されているのです。

第00022号を番号に持つ4社は、なんと全て(14)なので、違いは登録をしている所在地だけということになります。

なので、アコムの正式な金融庁登録番号は「関東財務局長(14)第00022号」となるのです。

登録業者が廃業をすると登録番号は永久欠番になります。同じ登録番号を持つ貸金業者が複数存在することは絶対にありません。

この消費者金融は安全?「金融庁登録番号を調べる方法」

金融庁登録番号はとても簡単に調べることができます。

金融庁の公式サイトの中に「登録貸金業者情報検索入力ページ」という検索ページがあるので、ここに商号・名称や所在地などのわかっている情報を入力して調べることができるのです。

<参考>:登録貸金業者情報検索入力ページ-金融庁-

どんなに小さな規模の消費者金融でも、まっとうな商いを行っていれば必ず登録をしています。

「うちは規模が小さいから登録は不要」とか「まだ開店したばかりだから登録してないけど、今申請中」などと言うようなところは闇金の可能性もあります。

登録番号詐称の実例も

怪しいチラシなどに登録番号が載っていてもすぐに信用しないで下さい。

登録番号は記載されているから安心というわけではありません。登録貸金業者情報検索入力ページで検索してみて掲載されていたら安心材料になるということです。

実際に登録番号を詐称して勧誘している悪質業者もありますので、ほんの少しでもおかしいと感じることがあったら、手間を惜しまず調べてみて下さい。

悪質貸金業者・ヤミ金を直接検索する方法

怪しい貸金業者の名前が分かっている場合は、利用する前に必ず検索をしましょう。

googleなどで検索をしても良いのですが、日本貸金業協会の公式サイトに悪質業者(ヤミ金)を検索できるページがあります。

<参考>:悪質業者の検索 -日本貸金業協会-

ここでアコムを検索してみると、当然「関東財務局長(14)第00022号」のアコムはヒットしませんが、いかにもアコムの関連会社っぽい名称の2社が登録されていました。

悪質業者(ヤミ金)が実際に行ったやり口や被害内容も記載されているので、似たような手口を使われていないかチェックしてみて下さい。

悪質な消費者金融の特徴

悪質な消費者金融は、弱みがある人の心理にうまくつけこんできます。

裏を返すと本当にお金に困っているときに優しく手を差し伸べてくるような貸金業者が最も怪しいのです。

気を付けるべきは甘い言葉をささやく悪質金融業者(ヤミ金)です。

広告や勧誘にも貸金業法で禁止事項がある

広告や張り紙に

・ブラックでもうちなら貸せます
・お困りの方、審査不要で即日融資
・他店で断られた方大歓迎
・失業中でもご利用いただけます

などと書いてある場合は悪質な貸金業者だと思ってまず間違いありません。

こういった、「ブラックな人でもうちなら有利だよ!」と思わせるような広告や勧誘は貸金業法第16条(誇大広告の禁止等)によって禁止されています。

まっとうな貸金業者は返済能力に欠ける人を歓迎するような広告を打つことはまずありません。

いかにも返済能力が低く他のきちんとした消費者金融で断られて首が回らないような人を優遇するような貸金業者はヤミ金の可能性が非常に高いので、絶対に甘い誘惑に負けないでください。

消費者金融に保証金・事務手数料は不要

「融資金保証のための保証金が必要」とか、「数千万円の融資のために契約事務手数料として収入印紙代が10万円分必要だから、それだけ最初に負担する必要がある」などと言われたらヤミ金を疑いましょう。

消費者金融は無担保・保証人不要で利用できるもので、お金を借りるための保証金や事務手数料を要求することはありません。

消費者金融の利用にかかる費用は、ATMや銀行の振込手数料と自動契約機(無人契約機)に行くための交通費程度で、消費者金融側から何万円も請求されたら明らかにおかしいです。

090金融

大手消費者金融の公式サイトを見ると、電話番号はフリーダイヤル(固定電話)が記載されています。

中小規模になると市外局番から始まる固定電話のこともありますが、いずれにしても携帯番号ではありません。

ポストに投函されている消費者金融のチラシや、事務所に送られてくるFAXなどに業者名と携帯電話番号だけが記載されているようならそれは「090金融」と呼ばれる闇金かもしれません。

登録貸金業者が広告や勧誘をするときには「営業所又は事務所の電話番号その他の連絡先等であつて内閣府令で定めるもの(つまり固定電話)」を表示するよう貸金業法第4条7項で定められています。

固定電話番号が記載されていても、かけてみたら携帯に転送されるなどのパターンもあるので、固定電話だから安心とは言えないのですが、少なくとも携帯番号しか記載されていない広告はヤミ金の可能性が高いのですぐに破棄してください。

実際にあった悪質金融業者(ヤミ金)の被害

日本貸金業協会が公開している被害の実例をご紹介します。

●パターン1
250万円の借り入れがある人が、金利1.8%で融資できるとのダイレクトメールを見て、コンタクトを取り融資をお願いした。
250万円の借り換えを希望していたが、業者から振り込まれたのは1万5千円で1週間後に4万円の返済を迫られた。
返済できないことを伝えると家族にも嫌がらせをされた。
●パターン2
実在するクレジット会社の関係会社のような業者に借り入れを希望した。(この会社が悪徳業者です)
信用状況確認のためにまずは大手消費者金融で借入れをして欲しい、借りられるように話しをつけておくからと言われたため、そのとおりに消費者金融で30万円借入れを行ってから業者に連絡した。契約に関するすべての書類と30万円を送るように指示され送った。
しかしその後、業者から融資の実行もなく連絡も取れなくなった。

まずパターン1ですが、すでに250万円もの借り入れがある人に、消費者金融が金利1.8%でお金を貸すことは絶対にありえません。

パターン2に関しては、なぜ途中で気がつかなかった?という感じですが当の本人は有名クレジットカード会社だと信じていたため、気づくのが遅れたのだそうです。

決して騙される方が悪いわけではなく騙す違法貸金業者が悪いのですが、被害にあわないための自衛も必要です。

少しでも怪しいと思ったら、その貸金業者には近づかないのがいちばんです。

怪しい違法貸金業者(ヤミ金)を利用したかもしれないときは?

日本貸金業協会が提唱する対策を見てみましょう。

すぐ警察!

まずはコレ!ひとりで悩まないで警察に相談しましょう。

違法貸金業者(ヤミ金)は借金をしている肩身が狭い人が警察を頼りにくいことも分かっています。

もし相談して悪質業者じゃなかったら慰謝料を取られてしまうとか、家族に借金がバレてしまうとか、ひとりであれこれ悩んでしまって一歩を踏み出せないことも全部わかっています。

でも、闇金、悪徳消費者金融と確証がなくてもかまいません。少しでも悪質業者かもと感じたら、間違っていても大丈夫なのですぐ警察に電話しましょう。

この電話1本で救われるケースが本当にたくさんあるんです。

いきなり110番はちょっと・・・という場合は「#9110」にかけてみて下さい。

#9110は生活の安全に関する不安や悩みを相談できる警察相談専門電話番号です。犯罪や事故の発生に至る前の段階での相談も可能です。

警察以外のところだと、日本貸金業協会の貸金業相談・紛争解決センター、各自治体の消費生活センター、弁護士会などでも相談できます。

違法貸金業者(ヤミ金)からの連絡には出ない、追加情報を与えない

違法貸金業者(ヤミ金)だと判明したら今後は絶対に接点を持たないようにします。違法貸金業者(ヤミ金)からの電話も無視!たとえ会社にかかってきても無視します。

違法貸金業者(ヤミ金)から借りたお金は返済する必要はありませんので、返済もしないでください。どんな恐喝を受けても徹底的に無視します(※警察にはあらかじめ相談してください)。

個人情報、家族、親戚、勤務先、ご近所さん情報など、自分と周囲の追加情報も、貸金業者(ヤミ金)には一切与えないようにします。

でも・・・、これらを徹底するにはかなりの精神力が必要だと思いませんか?

こういったことに耐えられそうにないなら、最初からプロミスやアイフルなど、安心・安全な大手消費者金融を利用するのが最も良い方法です。

騙されたのなら返済も不要

お金を借りている方の心理としては、借金があるという引け目がありますし、悪質業者だからこそ返済しないと法外な利息がさらに増えてしまったり、脅されることになるんじゃ・・・という不安もあるでしょう。

でも、「悪質業者とはいえ借りたお金は返さないと」と、真面目に考える必要はないです。騙されて借りたお金は債務ではなくただの被害です。(ただし悪質業者とわかっていたのに自ら進んで利用した場合は話は別です)

騙された!と逆切れするのも違いますが、被害者だからこそできる対応もあり、その方法の1つが警察などへの相談です。

お金の問題は家族にも相談しにくいことですが、どこかに相談をすることで自分が救われることもありますし、これから先に騙されるケースを防げることにもつながります。

まとめ:大手消費者金融なら間違いなく安心・安全

アコム、プロミス、SMBCモビット、アイフルのような超有名大手消費者金融の公式サイトから申し込みをすればまず安心です。

万が一返済が遅れた場合は電話や書面などの法にのっとったやり方での催促はありますが、怖い人に脅されたりすることは絶対にありません。

消費者金融に少しでも不安があるなら、こういった大手以外のところを利用しないと決めてしまうのも自分を守る方法です。

少しでも怪しい貸金業者だと思ったら近寄らないことが第一ですが、それでもなんとなく審査が緩そうな中小消費者金融や闇金が頭をよぎってしまう理由は、審査に自信がないからではないでしょうか。

でも、大手消費者金融の審査に落ちるということは、かなり信用がないということになりますので、まずはこの状況をどうにかすべきでしょう。

新たな借り入れを考える前に債務整理を検討した方が良い段階に来ているのかもしれません。

人間は余裕がないときほど騙されやすいということは絶対に忘れないでください。


 
 
     

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