カードローンの無利息(金利0円)サービスとは?要注意事項も解説

プロミスやアコム、レイク、アイフルなど、大手消費者金融の広告で「30日間無利息!」と大々的に宣伝されていますが、これって本当に利息がかからないのでしょうか?裏があるんでしょうか?無利息期間がある理由は?
また、無利息(金利0円)サービスと低金利のカードローンはどっちがお得?
無利息(金利0円)サービスは初回申し込み時のみ適用になることが多いので、サービス内容をぜひ把握しておきたいところです。
各社カードローンの無利息期間(金利0円期間)や、借り入れパターン別にお得度の高い無利息サービスをご紹介します。

無利息期間のあるカードローン一覧
まずは無利息期間があるカードローンをご紹介します。利用条件や適用期間が各社異なるので確認してください。
金利(%) | 無利息期間 | 条件など | |
プロミス | 4.5~17.8 | 初回借入日の翌日から30日間 | ・プロミスをはじめて利用する ・メールアドレスを登録する ・Web明細を利用する |
アコム | 3.0~18.0 | 契約日の翌日から30日間 | ・アコムをはじめて利用する |
アイフル | 3.0~18.0 | 契約日の翌日から30日間 | ・アイフルをはじめて利用する |
レイク | 4.5~18.0 | 契約日の翌日から60日間 | ・レイクをはじめて利用する |
借入金のうち5万円が契約日の翌日から180日間 | ・レイクをはじめて利用する ・審査の結果、利用限度額200万円以下の場合のみ利用可能 ・借入金のうち5万円が対象 |
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ノーローン | 4.9~18.0 | 借入日の翌日から7日間 | ・完済した月の翌月から再度無利息期間が発生 |
無利息サービスは、ほとんどのカードローン会社が「30日間無利息」を採用していますが、レイクは60日間と180日間の2種類の無利息サービスから選ぶことができます。
⇒レイクの金利はお得?60日間無利息と180日間無利息について
また、ノーローンの無利息期間は7日間ととても短いのですが、初回利用時だけでなく、完済した翌月には再度7日間の無利息サービスが適用される「何度でも7日間無利息」となっています。
無利息期間って本当に金利0円?無利息サービスを行う理由は?
カードローンには30日間無利息、180日間無利息、7日間何度でも無利息サービスなど、色々な種類があることがわかりましたが、これらの期間は本当に金利0円になるのでしょうか?
答えはYESで、各カードローンの無利息期間は、その名のとおり利息が発生しない期間です。
たとえば30日間無利息サービスで借りた全額を30日以内に返済すれば、支払う利息は0円になります。
無利息(金利0円)サービスがある理由は?
消費者金融や銀行の儲けは利息から生まれているのに、無利息期間があるということが不思議な感じもします。
多くの場合、無利息サービスは初めて「その消費者金融を利用する人限定のサービス」になっています。
無利息期間サービスは、数あるカードローンの中から、自分の会社を選んでもらうためのサービスのひとつなので、私たち利用者にとってはデメリットがありません。
安心して無利息期間を活用できますよ。
無利息期間はいつから始まるの?
無利息期間の起算日はカードローンによって違うのですが、4パターンに分けられます。
契約日の翌日から無利息期間がスタート
いちばん多いのがこの契約日の翌日から無利息期間がスタートするパターンです。
借り入れをしていようといまいと自動的に契約日の翌日から無利息期間が始まってしまうので、すぐに借り入れをする予定がある人に向いています。
初回借入日から無利息期間がスタート
初めて借り入れをした日から無利息期間がスタートするパターンもあります。この場合は、契約日から初回借り入れまでの期間が開いてしまっても無駄なく無利息サービスを活用することができます。
PayPay銀行カードローン
初回借入日の翌日から無利息期間がスタート
初めて借り入れをした日の次の日から無利息期間がスタートするパターンです。
この場合も、契約日から初回借り入れ日まで間が空いても無利息期間をまるごと活用することができます。
すぐに借り入れをする予定はないけど、契約だけしておきたいときに便利ですね。
プロミスなど
何度でも借入日の翌日から無利息期間がスタート
これはちょっと特殊なパターンで、ノーローンが対応しています。
ノーローンの無利息サービス期間は「何度でも借り入れ日の翌日から7日間」となっていて、完済した翌月には再度無利息期間が発生するんです。
起算日は借り入れ日の翌日からとなっています。
無利息期間のイメージ
アコム、アイフル、レイクが採用している「契約日の翌日から30日間無利息サービス」の例を見ていきましょう。
例)6月1日に契約をした場合
無利息期間は契約日の翌日から30日間になるので、借り入れをしていようといまいと、無利息期間は7月1日で終了します。
実際の無利息期間は6月2日~7月1日で、この間に全額返済すれば利息は1円もつきません。
仮に6月10日に借り入れをした場合、無利息期間は22日間となってしまいます。
無利息期間が終わったら利息はどうなる?
カードローンの利息は日割り計算になるので、無利息期間が終わった翌日から利息が発生します。
利息の金額(金利)は審査によって決まるので、個人それぞれで変わってきます。
借り入れ初日の利息はどうなってる?
アコム、アイフル、プロミス、レイク、ノーローンが契約日の翌日、または初回利用日の翌日を無利息期間の起算日としています。
ということは、契約当日、または借り入れ当日の利息はどうなるのでしょうか?
実は多くの場合、借り入れ当日は利息がつきません。単純に、借り入れをした日のうちに全額返済すれば利息はかからないんです。
ただし、PayPay銀行カードローンは借り入れ当日から利息が発生します。
PayPay公式サイトにも「お借入当日にご返済いただいた場合も1日分の利息がかかります。」と記載されています。
そのため、30日間無利息サービスの起算日は初回借入日となっているのですが、返済日には利息がかからないので、「契約日・初回借入日の翌日から30日間無利息」でも「契約日から30日間無利息」でも無利息期間が30日間であることは同じです。
【要注意事項】無利息期間中に返済日がきたらどうなる?
無利息期間中に返済日には本当に気を付けて下さい。
無利息期間も返済が免除されているわけではないので、返済日がきたら約定返済額を返済する必要があります。
もし返済をうっかり忘れてしまった場合は、ペナルティとして無利息期間が即終了してしまいます。
ということは、その翌日から利息が発生してしまうということになりますし、さらに返済が遅れたら遅延損害金が発生することになります。
せっかくの無利息サービスなのに、たった1日うっかりしてしまったために滞納者になってしまったら残念すぎます。
・無利息期間は返済が不要
・無利息期間中だから元金だけ返せば良い
・無利息期間が終わった日の翌日が初回返済日
・全額返済するから無利息期間の好きなタイミングでまとめて返済すれば良い
など。
繰り返しになりますが、無利息期間は利息が発生しないというだけで、返済しなくて良い期間ではありません。
無利息期間に約定返済日が来たら、必ず最少返済額以上の金額を返済することを覚えておいてくださいね。
30日間無利息期間があるとどれくらい得になる?
金利18.0%でお金を借りて30日間無利息期間をまるごと活用した場合、どれくらい得をするのかシミュレーションしてみます。
5万円借り入れをした場合
5万円借り入れをした場合、30日間無利息期間で「739円」の利息を節約できます。
金利18.0%とという高金利とはいえ、5万円を30日で返済した場合にかかる利息なので数百円にしかなりません。
10万円借り入れをした場合
5万円借り入れをした場合、30日間無利息期間で「1,479円」の利息を節約できます。
10万円借り入れをしたとしても約1,500円の節約にしかなりません・・・、本当にお得度が高いサービスなのかわからなくなってきますね。
レイクの180日間無利息サービスは?
ここで注目したいのがレイクの無利息サービスです。
レイクでは、
・全額60日間無利息サービス
・借り入れ金のうちの5万円を180日間無利息サービス
のどちらかを選ぶことができるんです。(ただし限度額が200万円超の場合は自動的に60日間無利息となります)
仮に借入金が5万円以下だったら全額180日間無利息になりますし、借入金のうち5万円だけを無利息にすることも可能です。
金利18.0%で5万円を180日間借りた場合の金利は「4,438円」になります。
全額を30日以内に返済できる場合は「全額30日間無利息サービス」の方が良いですが、少額の借り入れで良い場合は、「60日間無利息」よりも「5万円まで180日間無利息」の方が得します。
レイクの公式サイトでは、利用予定金額と予定返済回数によって、60日間無利息と5万円まで180日間無利息のどちらが得をするかシミュレーションが可能なので、ぜひ試してみて下さい。
⇒レイクの金利はお得?60日間無利息と180日間無利息について
ノーローンの何度でも7日間無利息のお得度は?
ノーローンの7日間無利息サービスが向いている人は、借り入れと返済を繰り返す予定がある人になります。
たとえば毎月の給料日前にお財布が厳しくなるから、この数日間だけ少額の借り入れをして、給料日がきたらキッチリ完済するという使い方をしたい人には最適です。
ノーローンの無利息サービスは
・借り入れ日の翌日から7日間
・完済した月の翌月以降も再度7日間無利息期間がある
・つまり何度でも7日間無利息!
となっています。
仮に26日(給料日の翌日を想定)に完済する予定なら、お財布が厳しくなりがちな20日過ぎごろに借り入れをして返済予定日に完済すれば、利息は0円ですし、翌月も新たに無利息期間が発生します。
正に何度でも利息0円でカードローンを利用できることになります。
実際はここまでスムーズにいかないかもしれませんが、長期的な借り入れではなく、細かく借り入れと返済を繰り返す利用法になりそうな方はノーローンもチェックしてみて下さい。
無利息期間と低金利 お得なのはどっち?
銀行カードローンなど、無利息期間はないけどそもそもの金利が低いカードローンもありますよね。
無利息期間があるカードローンと、無利息期間はないけど金利が低いカードローンを比較してみます。
・30日間無利息(金利18.0%)
・5万円180日間(金利18.0%)
・無利息サービスなし(金利14.0%)
※わかりやすくするために1か月を30日で計算しています。
※日割り金利の試算なので、実際に発生する利息とは異なります。
※実際の利息は返済方式、契約内容、毎月の返済額によって異なります。
※追加借り入れ、繰り上げ返済は考慮していません。
5万円借りた場合の利息を比較
無利息期間 | 金利 | 3か月 | 6か月 | 1年 | 2年 | 3年 |
30日間 | 18% | 1,479円 | 3,698円 | 8,136円 | 17,013円 | 25,890円 |
5万円180日間 | 18% | 0円 | 0円 | 4,438円 | 13,315円 | 22,191円 |
なし | 14% | 1,726円 | 3,452円 | 6,904円 | 13,808円 | 17,260円 |
当然ですが借入金が5万円以下なら、180日まで利息0円のカードローンがいちばんお得ですね。
この例の場合、借り入れ期間が2年までは180日まで利息0円のカードローンが最もお得で、3年になると無利息サービスのない金利14%のカードローンがいちばん利息が低いという結果になりました。
10万円借りた場合の利息を比較
無利息期間 | 金利 | 3か月 | 6か月 | 1年 | 2年 | 3年 |
30日間 | 18% | 2,958円 | 7,397円 | 16,273円 | 34,027円 | 51,780円 |
5万円180日間 | 18% | 2,219円 | 4,438円 | 8,876円 | 26,630円 | 34,520円 |
なし | 14% | 3,452円 | 6,904円 | 13,808円 | 27,616円 | 41,424円 |
10万円の借り入れで最少返済額が2,000円台になることはあまりなく、実際はもっと高い場合がほとんどなのですが、単純計算だと5万円まで180日間無利息がいちばん利息が安いということになりました。
借入金額が低い場合は、全額が30日間無利息になるよりも、5万円が180日間無利息になった方がお得ということがわかります。
また金利18%で30日間無利息と金利14%のみを比べると、6か月目からは金利14%のみの方が利息が下がっています。
40万円借りた場合の利息を比較
無利息期間 | 金利 | 3か月 | 6か月 | 1年 | 2年 | 3年 |
30日間 | 18% | 11,835円 | 29,589円 | 65,095円 | 136,109円 | 207,123円 |
5万円180日間 | 18% | 15,534円 | 31,068円 | 35,506円 | 106,520円 | 177,534円 |
なし | 14% | 13,808円 | 27,616円 | 55,232円 | 110,465円 | 165,698円 |
借入金が多く返済期間が長くなるときは、無利息期間があるカードローンよりも元々の金利が低いカードローンの方が合計利息が低くなります。
毎月の返済額によって元金が減ることで利息も変わってくるので、延滞をしなければ実際はもっと全体の利息が低くなりますが、目安は、
・借入金額が高くても返済期間が短ければ30日間無利息がお得になる場合がある
・融資額が高く返済が長くなりそうなら無利息期間にこだわるよりも金利が低いカードローンを探したい
となります。
まとめ:無利息サービスでカードローンを選ぶなら?
カードローンの利用パターンによって、どの無利息サービスがお得なのがまとめます。
借り入れが少額ならレイクの「5万円まで180日間無利息」
少額の借り入れならレイクの180日間5万円まで無利息が最もお得です。借入金は多くても30万円程度が目安になります。
レイクは公式サイトで、60日間無利息と5万円まで180日間無利息のどっちがお得かしっかりシミュレーションできますので、借り入れ金額と返済回数の目安を決めて試してみて下さい。
⇒レイクの金利はお得?60日間無利息と180日間無利息について
高額の融資を希望するなら無利息サービスにこだわりすぎない
借入額が大きくなりそうなら、無利息サービスがなくても金利の低い銀行カードローンの方合計利息が下がる場合もあります。
ただし銀行カードローンは消費者金融カードローンよりも審査が厳しい傾向にあります。
既に他社からの借り入れがあるなどの不利な条件がある場合は、できるだけクリーンな状態にしてから申し込みすることをおすすめします。
30日以内に完済できるなら「全額30日間無利息」
30日以内に完済できそうなら、借り入れ金額に関わらず30日間無利息サービスがあるアコム、アイフル、プロミス、レイクのどこでも大丈夫です。
本当に30日以内に完済できれば利息は0円なので、究極の無利息サービスと言えます。
30日間無利息サービスは、「契約日の翌日から30日間無利息」と「初回借入日/初回借入日の翌日から30日間無利息」に分かれます。
すぐに借り入れをする予定がないなら、プロミスなど、「初回借入日/初回借入日の翌日から30日間無利息」を選んだ方がお得度が上がります。
無利息期間内に返済日がきたら必ず約定返済額を返すことを忘れないでくださいね。
⇒プロミスの30日間無利息は本当にお得?デメリットは?利用条件などを解説
毎月完済できるならノーローンの「何度でも7日間無利息」
給料日前に定期的に少額の融資を利用したいなら、ノーローンの何度でも7日間無利息もなかなか優秀ですよ。
あまりにも無利息期間が短いために注目されにくいのですが、何度でも無利息期間があるサービスは他に類がありません。
ただし、1度でも返済が滞るとまったくお得度が変わってくるので、「定期的な借り入れが必要で、確実に借入日の翌日から7日以内に返済できる場合」にのみ有利になる無利息サービスと言えます。
無利息期間は何度でも発生しますが、2回目以降は「完済した月の翌月」から再度適用されることを覚えておいてください。
完済していたとしても完済当月に再度借り入れをした場合は、7日間無利息サービスが適用されません。
