母子家庭のママでも利用可能なカードローン

母子家庭で仕事がパート、アルバイトだからカードローンは利用できないのは?と感じている方もいらっしゃると思いますが、そんなことはありません。
実際、カードローンを利用している母子家庭のママもいらっしゃいますし、女性に特化したカードローン会社もあるんです。
この記事では、母子家庭向けのカードローン、申し込む際に気を付けることなどをご紹介しています。
また、後半では金利が高い消費者金融を利用する前に検討していただきたい公的貸付についても解説していますので、ぜひ最後まで読んでみて下さいね。

母子家庭だとカードローンに申し込めない?
母子家庭だとカードローンの審査に落ちるのではないかと思ってしまいそうですが、「母子家庭だから」という理由で審査落ちすることはありません。
カードローンは20歳以上で安定した収入があることが最低限の利用条件なので、仕事がパートでもアルバイトでも、収入が毎月あれば母子家庭のママでも問題ありません。
母子家庭のカードローン利用が難しいパターン
母子家庭だからという理由で審査に落ちることはありませんが、他の理由でカードローンの審査に落ちてしまうことはもちろんあります。
収入が安定していない場合
特に母子家庭の母親は、家事・育児・仕事も全て自分で行っているために、どうしても収入が不安定になることがあります。
貸金業者は、返済能力が高い人、毎月の返済をきちんと行ってくれる人にお金を貸したいと思っています。
なので、たとえ毎月の収入が低かったとしても、パート・アルバイトなどで安定した収入があれば年収に見合った限度額を設定してくれます。
逆に、収入が安定していない自営業の方などは条件が厳しくなってしまいます。
収入を証明できない場合
転職したばかりで給与明細がない、独立したばかりで確定申告書がないなど、収入を証明できる書類がない場合は借り入れが難しいことがあります。
収入証明書は必ず提出しなければならない書類ではないのですが、貸金業法によって、以下の2パターンの場合は提出が義務付けられています。
・複数の貸金業者からの借入額の合計が100万円を超える場合
この他にも、カードローン会社から提出を求められたら提出する必要があります。
源泉徴収票、給与明細書、市民税・県民税額決定通知書、所得証明書、確定申告書・青色申告書・収支内訳書など
提出を求められたら速やかに出せるように、申し込み前に用意しておくと安心です。
年収の高さは限度額に影響する
年収は低いよりも高い方が良いですが、年収はどちらかというと審査に通る・通らないよりも限度額に影響してきます。
消費者金融で借りられる限度額は貸金業法の「総量規制」によって、年収の3分の1までと決められているんです。
⇒60万円まで借り入れ可能
例)年収が180万円で、すでに他社から20万円借りている場合
⇒40万円まで借り入れ可能
つまり、年収が低ければ低いほど限度額も下がってしまうんです。
これは貸金業法で決まっていることで、母子家庭のママでもそうじゃない場合でも条件は同じです。
専業主婦である場合
厚生労働省の調査によると、平成30年4月の母子家庭世帯は123.2万世帯。
そのうち81.8%の方は正社員・パート・アルバイトなどで仕事を持っていて、残り18.2%の方は仕事をしてないという状況です。
<参考>:厚生労働省 ひとり親家庭の支援について
専業主婦の場合は、本人に安定した収入がないので消費者金融を利用することはできません。
毎月養育費をもらえていたとしても、それは「安定した収入」にはならないのでお金を借りることができません。
母子家庭のママはやはり本人に安定した収入があることが重要になってきます。
厳しいようですが、貸金業者も貸し倒れだけは絶対に防ぎたいので、収入源がどこにもないという人にはお金を貸すことができないのです。
ちなみに、上で参考にしている厚生労働省の資料によると、母子家庭の平均年間就労収入は200万円なのだそうです。
ということは、母子家庭の方の借り入れ限度額の平均は、年収の3分の1に相当する約66万円ということになります。(貸金業者を利用する場合)
母子家庭でもカードローン審査に通りやすくするには?
母子家庭の方がカードローンの審査に通るためにやっておきたいことを解説します。
2.他のローン、分割払いを滞納しない
3.嘘をつかない
4.まとめて申し込みをしない
勤続年数は長い方が有利
もし今転職を考えているなら、カードローンの申し込みは転職前に行いましょう。
たとえ転職した方が年収が上がったとしても勤続年数が長い今のうちに審査を受けた方が通りやすいんです。
なぜかというと、「勤続年数の長さ=安定した収入の証明」になるから。
消費者金融や銀行からすると、たまに大きなお金が入るような不安定な収入よりも、毎月の収入が少なくても安定している方が、毎月一定額をきちんと返済してもらえると判断するのです。
他のローン、分割払いを滞納しない
ローン、分割払い、クレジットカードの利用状況などは、全て信用情報機関に履歴が残っています。
信用情報機関は日本に3社あり、各社は情報を共有することも許されています。
・CIC(株式会社シー・アイ・シー)…消費者金融、クレジットカード会社などが加盟
・JICC(日本信用情報機構)…消費者金融、クレジットカード会社などが加盟
・全国銀行個人信用情報センター…主に銀行が加盟
カードローンの審査には、過去に滞納したことがないか、債務整理をした経歴はないかなどの金融トラブルのチェックも含まれます。
つまり、母子家庭の方でもそうでない方も、信用情報に傷があると審査に通りにくくなってしまうんです。
自分ではローンや分割払いをしていないと思っていても注意が必要です。
例えば、
(クレジットカード会社による収納代行)
・スマホ本体を分割払いにしてる
など、つい忘れがちですが、生活の中でクレカの使用、分割払いにしているものはあります。
特に公共料金は、電気・ガス・水道の支払い状況そのものは信用情報には記載されませんが、クレジットカード払いにしていると、カード利用状況として記録されるので、くれぐれも滞納がないように気を付けて下さいね。
嘘をつかない
カードローンの申し込みは基本的に自己申告がベースなので、少しでも印象を良くしようと年収を高めにしたり、勤続年数を長めに申告するなど、嘘をつこうと思えばいくらでもつくことができます。
でも、嘘がバレたときのペナルティは大きいですよ。
借りたお金の全額一括返金もありえますし、虚偽の申告で契約したということで訴訟をおこされる可能性もありますので、嘘は絶対にやめておきましょう。
複数の貸金業者にまとめて申し込まない
1社だけだと審査に通るかどうか不安だから、まとめて複数の消費者金融などに申し込みをしておこうと思っても、それはやめておきましょう。
信用情報には申し込みをした履歴も残っているので、短期間で複数のカードローンに申し込みをしてしまうと、お金にすごく困っているのでは?と思われてしまい、返済能力を疑われてしまいます。
★信用情報機関ごとの申し込み情報保有期間
信用情報機関名 | 申し込み情報の保有期間 |
CIC(株式会社シー・アイ・シー) | 6か月 |
JICC(日本信用情報機構) | 6か月 |
全国銀行個人信用情報センター | 1年 |
母子家庭向けのカードローン
正確には母子家庭向けというよりも女性向けになるのですが、女性を対象としているカードローンをご紹介します。
プロミス
・利用限度額…500万円
・即日融資…可能
・無利息サービス…30日間
プロミスなら安定した収入があれば、母子家庭のママでも即日融資可能です。
プロミスは大手消費者金融の中でも金利が1番低いですし、30日間無利息サービスも実施しているので、金利を節約したい母子家庭のママにオススメです。
また、プロミスには女性向けカードローンの「レディースキャッシング」があり、女性オペレーターが対応してくれるので相談しやすいです。
30日間無利息・即日融資可能
24時間365申込可
アコム
・利用限度額…800万円
・即日融資…可能
・無利息サービス…30日間
「はじめてのアコム♪」でおなじみのアコムは、カードローンを初めて利用する方にもわかりやすいサービスを提供しています。
アコムの審査にかかる時間は最短30分、ネットで申し込むこともできるので店舗や自動契約機(無人契約機)に行かなくても手続きを進めることができます。
初めてアコムを利用する場合は、30日間無利息サービスが適用になるので、返済の負担を抑えることも可能です。
クレジットカード機能つきの「ACマスターカード」や、女性向けの「働く女性のカードローン」などのアコムオリジナル商品もあります。
女性専用ダイヤルに問い合わせると、女性スタッフに対応してもらえますよ。
アイフル
・利用限度額…800万円
・即日融資…可能
・無利息サービス…30日間
アイフルには、一般のカードローンのほかに女性専用の商品が「SuLaLi(すらり)」が用意されていますので、母子家庭のママも申し込みしやすいと思います。
SuLaLiは限度額が10万円、金利は18.0%固定と、かなりの小口融資設定なのですが、逆に考えると借りやすく返しやすいとも言えます。
10万円以内の借り入れなら5万円借りても10万円借りても返済額は毎月最低4,000円です。
毎月無理なく4,000円さえ用意できれば、無理のない返済計画を立てられることになりますので母子家庭のママにピッタリではないでしょうか。
SuLaLiローンカードにはアイフルのロゴや社名などが書かれていないので、ローンカードを持っていても周囲にアイフルを利用していることがバレにくいというメリットもあります。
レイク
・利用限度額…500万円
・即日融資…可能
・無利息サービス…30日間、5万円まで180日間
レイクには女性に特化したサービスはないのですが、無利息サービスがお得なので、母子家庭のママはぜひチェックしてください。
⇒レイクの金利はお得?60日間無利息と180日間無利息について
レイクの無利息サービスは、
・全額60日間無利息
・借入金のうち5万円まで180日間無利息
を選ぶことができるので、5万円以下なら利息0円で180日間借りることができるんです。
5万円以上の借り入れでも60日間無利息よりも5万円まで180日間無利息の方が合計利息を抑えられることもあるので、レイク公式サイトにはどちらがお得かのシミュレーションが用意されています。
ノーローン
・利用限度額…300万円
・即日融資…可能
・無利息サービス…なんどでも7日間
ノーローンもちょっと変わった無利息サービスを提供しています。
一般的な無利息サービスははじめて利用する方向けに設定されているのですが、ノーローンは、完済した翌月には再度7日間の無利息期間が発生するんです。
例)1月に初めて借りて、1月中に完済した場合
⇒1月の借り入れは7日間無利息、2月の借り入れ時に再度7日間無利息サービスが適用になる
例)1月に初めて借りて、2月に完済した場合
⇒1月の借り入れは7日間無利息、2月は無利息期間ナシで3月に再度無利息サービスが適用になる
例えば、お給料日前に1万円程度借りて給料日がきたらすぐに全額返済できるようなときには、何度でも無利息期間があるノーローンがすごくお得です。
何度も繰り返し借りては、返済を行っていきたいと思っている母子家庭のママにはおすすめの消費者金融です。
ベルーナノーティス
・利用限度額…100万円
・即日融資…可能
・無利息サービス…14日間
通信販売で広く知られているベルーナが提供してる女性向けカードローンで、母子家庭のママでも申込可能です。
ベルーナノーティスの無利息サービスは14日間とやや短めで、銀行振込で融資を受ける場合に限られます。
借り入れはATMか銀行振込、返済は銀行・郵便引き落とし、または銀行振込になります。
借り入れ時に利用できるATMは、
・セブン銀行
・ローソンATM
・E-net
・三菱東京UFJ銀行
・東京スター銀行
で、いずれも手数料は無料です。
女性オペレーターが対応する専用ダイヤルも用意されていますので、母子家庭のママでも申し込みしやすいカードローンです。
レディースフタバ
・利用限度額…50万円
・即日融資…可能
・無利息サービス…30日間
レディースフタバは55年の歴史がある老舗の貸金業者です。
コマーシャルで見かけるような最大手ではありませんが、30日間無利息サービスもありますし、上限金利もプロミスに続く低さです。
他の消費者金融からの借り入れがあっても4社以内だったら審査の対象となるので、多重債務になるから審査に通らないのでは?と不安がある母子家庭のママはレディースフタバに相談してみて下さい。
⇒キャッシング「フタバ」の審査は柔軟!在籍確認は?申込の流れ
エレガンス
・利用限度額…50万円
・即日融資…可能
・無利息サービス…なし
エレガンスは女性向けに50万円までの融資を行っており、スタッフが女性だけなので、母子家庭のママでも気軽に相談ができますよ。
エレガンスは静岡県の老舗の質屋さんが運営しているのですが、もちろん来店は不要で、全国の女性に利用されています。
webからの申し込みも可能ですが、急いでいるなら電話も早いですよ。平日の9時~18時でしたら融資可能かどうか30分で回答をもらえます。
ただ、エレガンスの場合、上限金利が20.0%と消費者金融の中では最も高いので、お得度は低いと言えます。
母子家庭のママでも銀行カードローンを利用できる
銀行からお金を借りるのは母子家庭には大変そうなイメージもありますが、カードローンならそんなことはありません。
しかも、銀行カードローンは貸金業法ではなく銀行法に基づいているので、総量規制もありませんし、消費者金融はやっていない専業主婦への融資も行っているので、母子家庭のママでもチャンスはあります。
例えば、日々のお買い物にイオンを利用するなら「イオン銀行カードローン」もあり、金利は3.8~13.8%と消費者金融と比べると低金利なのでお得です。
初回だけローンカードが送られてきますが、それ以降、明細書などの郵便物がないので、子供にもバレにくいですよ。
イオン銀行に口座を持っている必要はなく、イオンATM利用可能、お買い物の際に借り入れをすることもできるので母子家庭のママには便利です。
金利の低さで検討したい母子家庭のママなら「みずほ銀行カードローン」もおすすめで、金利は2.0~14.0%、最大でも14.0%にしかならないので、数ある銀行カードローンの中でも低金利で融資を受けることができます。
銀行カードローンは金利が低い分、消費者金融よりも審査が厳しい傾向にありますが、母子家庭のママだから通らないということはありません。
母子家庭のママがカードローンの前に検討したい公的貸付
カードローンは、即日融資も可能、必要書類も限度額によっては本人証明書だけでOKという手軽さがとても便利なのですが、利息が高めなので母子家庭のママには負担が大きい場合もあります。
利息が高いために返済が困難になって延滞したことで遅延損害金がプラスされて、ますます返済できなくなってしまうというパターンも十分考えられます。
そこでまず、母子家庭のママにカードローンの前に検討して欲しいのが公的貸付です。
公的貸付は書類を揃えるのが面倒、役所での手続きが面倒、実際にお金を借りられるまでに時間がかかるなどの大きなデメリットもありますが、利息がかからないのは他に変えられないメリットではないでしょうか。
時間に余裕があるようでしたら、カードローンの前にぜひ公的貸付を検討してみて下さい。
母子父子寡婦福祉資金貸付金
「母子父子寡婦福祉資金貸付金」という公的貸付をご存じでしょうか。
母子家庭、または父子家庭のそれぞれ母・父等で、20歳以下のお子さん等を扶養している方を対象としている貸付です。
母子父子寡婦福祉資金貸付金は12種類にわかれていて、該当するものがあれば審査次第でお金を借りることができます。
・事業開始資金
・事業継続資金
・修学資金
・技能習得資金
・修業資金
・就職支度資金
・医療介護資金
・生活資金
・住宅資金
・転宅資金
・就学支度資金
・結婚資金
種類によって、限度額や返済期間が変わりますが、利息は保証人がいれば無利息、保証人がいない場合は年1.0%となっていますので母子家庭のママには嬉しいのではないでしょうか。(その他の場合もあります)
<参考>:母子父子寡婦福祉資金貸付金制度-内閣府男女共同参画局-
緊急小口資金・応急小口資金
病気、災害等で予期しない緊急な理由でお金が必要になった場合、一時的に必要な費用の調達が難しい場合に無利息でお金を借りられる仕組みで、もちろん母子家庭のママも利用可能です。
こちらも公的貸付なので条件がいくつもあり、連帯保証人も必要なのですが、無利息でお金を借りることができますよ。
緊急小口資金・応急小口資金は、住んでいる地域によって条件等が代わってくるので、詳しくは最寄りの役所にお問い合わせください。
この他にも、母子家庭、父子家庭の親の自立を支援するための資格取得、職業訓練支援制度もあります。
・自立支援教育訓練給付金
対象教育訓練を受講して修了したら、かかった経費の60%を支援してもらえます。
・高等職業訓練促進給付金等事業
看護師や介護福祉士等の資格取得の負担軽減となる給付金が支給されます。
<参考>:母子家庭自立支援給付金及び父子家庭自立支援給付金事業の実施について-厚生労働省-
とくに金利を節約したい母子家庭のママは、こういった使える制度は遠慮なく活用してくださいね。
